2014年10月20日月曜日

精索静脈瘤 発覚~手術

精索静脈瘤の発覚から手術までの話を書きます。(現在も治療中)

予めご了承願いたく。文章の途中に広告を挟むことをお許しください。


精索静脈瘤

わたしが就職して2か月目。
立ち仕事をしていると、なんだか下腹部~睾丸にかけて持続的な痛みを感じたのです。

すぐには病院にはいきませんでした。
しかし、長く立っていたり歩いていると強い痛みになることもありました。


不安

痛みがある状態が一週間たたないうちに、不安が募りました。
部位が部位だけに。

まず最初に
最寄りの泌尿器クリニックにいきました。

そして、超音波検査で精索付近の画像を撮りました。
血が血管内で逆流しているとのことでした。

医者からは生命に関わる問題ではないし、お腹をちょっと切って手術してすぐ終わるよと
言われ近くの大学病院を紹介されました。




大学病院では、まず診察。クリニックのときと同じように超音波検査を受けました。

手術するか薬を飲んで様子を見るかの選択肢を提示され
わたしは薬の服用を選びました。
お腹を切るのは怖かったのです。
私は20代そこそこ。手術の経験は0でした。

処方された薬は「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」という漢方薬です。
これはとても苦い薬です。
毎日3回食後にのんでました。

確かに痛みや違和感はかなり軽減されました。
それでも夜まで仕事などしていると、痛みはでてきましたが。


牛車腎気丸

わたしはこの薬を9か月飲みました。
なぜ、9か月でやめたのか?

痛みが強くなってきたからです。


進行性の病気

精索静脈瘤という病気は、進行性の病気です。
時間がたっていくうちに痛みが強くなっていきます。
薬の効き目よりも痛みが上回ってしまったようです。


痛みに耐えることはとてもつらい。


普段は仕事帰りは最寄り駅から徒歩で家まで帰っていました。
ですが、痛みが強くなりバスを利用することが多くなりました。

医者へ相談しました。
そして、鎮痛剤を処方されました。
4種類ほどの薬を試されたので、名称などは失念してしまいました。


手術という選択

もうこれ以上痛みが増していくのが怖い。
そう思ったわたしは、医者に言いました。
 
 「手術をお願いします」

すぐに手術の予定が組まれました。
1か月後の日曜日に入院し、翌日手術。その翌日に退院。
という日程です。


高位結紮術

手術は高位結紮術とよばれるものを受けました。

何をするのか、簡単にいうと
全身麻酔をうけます。
へそのちょっと下を3cmほど切り、さらにそれより下の下腹部を2か所1cmほど切ります。
切ったところから手術器具(カメラと何か)を入れて血管に処置を施す。

高位結紮術自体の詳しい説明はほかのサイトで見たほうがわかりやすいと
思いますので、ここでは省きます。


さきほどの日程をみると、最短で3日と思いますよね?
確かに3日目で退院できます。
でも実際は手術自体の痛みがかなりあるので1週間は仕事休んだほうがいいです。

くしゃみとか咳をするたびに腹に激痛が走りました。


入院

日曜日に入院しました。
入院する前にお風呂にはいり
腹部の毛を剃りました。

入院生活自体はあっさりしてます。
ただ手術するためだけの入院はそういうものかもしれませんが。

昼食を食べますが、下剤を飲みます。
手術前に腸を空っぽにする必要があるようです。


手術当日

当日です。それなりに緊張しました。

飯抜きです。

脚全体に圧力をかけるタイツを履きます
ふんどしを履きます。(簡単に脱がせるようになってる)
手術着に着替えます。(簡単に脱がせ 以下略)

移動するベッドに横になり、看護師さん2人にベッドを押してもらい
手術室へと向かいます。

ベッドに仰向けに寝転がっているのに
天井が移動しているように見えるんです。
医療関係のドラマを実体験しているようでした。


手術室

手術室へ入ると、いままで乗ってきたベッドから移動して
手術用のベッドに寝転がります。
そのとき真っ裸になりました。布1枚かぶりますが。


全身麻酔

麻酔をうけるのはこれが初めてです。
あらかじめ腕にさしておいた点滴用の管から、麻酔医が麻酔を流します。

どんなものなのか、地味にわくわくしました。


薬がはいり

徐々に(といっても数秒)身体が動かなくなり

呼吸ができなくなっていき

音も感じなくなり

まぶたを閉じることもなく意識がなくなりました。


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目が覚めると

そこは入院ベッドの上でした。
口に酸素マスク?がついていました。
胸に電極がついておりそこから線がでて、小型の機械につながってました。
腕がめちゃくちゃ痺れてて動きにくかったのを覚えています。

看護師さんが水を飲ませてくれました。
ですが、全然飲めないんです。
一口飲むのがやっと。
麻酔の影響でお腹が眠っていたみたいです。


トイレにいく

看護師さんに連絡、トイレに行きます、と。
ベッドから立ち上がって最初に感じたのが
とても歩きにくい!

手術の痛みのせいだったかと思います(記憶が曖昧)


とにかく点滴のアレと一緒に(点滴パックをつりさげてるやつ、足にタイヤがついてる)
壁沿いにそろそろとトイレへ向かいました。


黄色いガス

小便をだそうと思ったとき、驚きました。
おならのようなガスがでたんです。黄色かったと思います。
かなりびっくりしましたね。
そのとき手術前に医者にいわれたことを思い出しましたよ。

お腹に炭酸ガスをいれて膨らまして手術を行うと。
そのために全身麻酔をすることも。

これがそのガスか・・・。

ちなみに数時間後に大きいほうをやろうとしたときも
ガスがめちゃくちゃでました。


退院

さて、手術日翌日は予定通りに退院です。
母に付き添ってもらいました。

ちなみにこの時点では、術後間もないこともあり歩くのがしんどかったです。
入院のとき持ってきていた荷物が持てませんでした。


費用

お金は10万円ぐらいかかりました。
後に組合保険から半分ぐらい戻ってきましたが。

お金を支払ったあとはタクシーを呼んで帰宅しました。


鳥のフン

タクシー降りてすぐのことです。

ぽとっ

え?何が起きたかわかりませんでした。
なんだ…と思い頭を触ると、白くて黄色と緑がまざった
鳥のフンが頭を直撃しまいた。

自宅に帰って早々シャワーを浴びました。


自宅療養

仕事を休んで、自宅でのんびり休んでました。
花粉症の季節でした。
わたしは花粉症です。

くしゃみが殺人的な痛さに変わりました。
お腹に激痛がきますからね。

睾丸付近の痛みはなくなりました。


仕事復帰

回復したところで仕事に復帰して、しばらくは普通の生活が戻りました。
2か月後、再発が確認されるまでは…。





ここまで読んでいただきありがとうございます。
いっきに書いてしまいましたが
今日はこのへんで終わりとさせて頂きます。

後日、再発後の様子を書いていこうと思います。
現在もこの病気と闘っています。


コメントのほうもよろしければ。


追記:2015/10/23
上で書いた記事の続きをこのまま書きます。
結論からいうと9割ぐらい治りました。

再発発覚後、手術を受けた病院へ行きました。
そして再手術をしようと…考えたとき、わたしの親が別の病院を探そうといいました。
最初に順天堂病院へ行きまして、そこから帝京大学医学部附属病院を紹介され半年ほど通院しました。

診察は基本的にエコー検査と尿検査ですね。それからいろいろな薬を試しました。
どの薬もダメでしたが。

痛みがどんどん強くなり、精神的にも不安定に
そして情けないですが、会社を辞めました。

痛みもひどかったですが、それ以外に言葉で言い表せない違和感がずっと下腹部を襲いました。
そんな状況が24時間近くまとわりつき、精神的にダウンしました。

再手術

さて、再手術です。もちろん場所は帝京大学医学部付属病院です。
最初からここで手術を受ければよかったと思います。(今更ですが)
部屋はベッド代がかからない集合部屋(6~8人)にしました。
とてもきれいな病院で落ち着きました。
入院期間は1週間ぐらいです。
土日を挟まなければ3,4日で終わったと思います。

手術前日は、病院内のローソンでふんどしを買いました。術用の服を着るときはふんどしです。

今回の手術は睾丸の近くの血管を処置します。
あと神経も焼き切ります。これで痛みをなくそうという考えです。

手術当日

夕方6時
看護師さんと両親に連れ添われながら、手術室へ向かいます。
中央手術部というそうですが、とても広いばしょです。
そのうちの一室へ案内されベッドに。
この時両親は待合室へ(その後別室へ行ったそうです)

ちなみに手術前の説明では、手術は2時間程度で終わると聞いていました。

この後麻酔医がなんか言って、全身麻酔うけるわけですが
今回は麻酔の空気を吸わされて意識がなくなりました。
からくてぴりぴりした感じの空気だったと思います。

手術はおわり

意識がもうろうとしながら病室のベッドへ寝かされました。
なにもできず、考えることもできずに寝てしまったと思います。

麻酔から完全に起きたときはAM2~3時だったはずです。

なんと今回の手術は6時間を超えました。
翌日以降の説明でわかったことですが、一度目の手術が失敗しており違う血管を縛っていたそうです。
わたしがずっと苦しんでいた術後の痛みと違和感はこれのせいでした。たぶん
今回の医師ががんばってくださり、一度目の失敗を直して手術してくれました。

術後の翌日朝、会った先生の目が真っ赤だったのを今でも覚えています。
なんせ手術が終わったのが0時過ぎてましたからね。

両親も終電ないのでタクシーで帰ったそうです。

手術後は割と痛みもなくて、普通に歩けました。
一度目の手術は腹筋が傷ついていて痛かったみたいですね。
今回はもっと下の部位でしたのでそんなに痛くはなかった。

一日様子見の入院をして退院しました。

この時睾丸近くを切ったりしたので、でかい絆創膏をつけているんですが、3日程度で取ったほうがいいです。
これつけたまま過ごすと死ぬ思いをします。(時期によりますが)
わたしのときは1月にうけたので、肌寒い季節です。

室温が低いときは睾丸は腹側に引っ張られますよね。(縮みこむ)
これを絆創膏のせいで邪魔されると、精索がめっちゃ引っ張られて死ねる痛みが走ります。

なので手術を受ける時期は暖かい季節のほうがいいですね。

さて
術後すっかりよくなったかというとそうではないです。
100%ではないです。
でも80%以上はよくなりました。
たまに痛むこともありますが、それでも以前の痛みと比べたらかなりマシです。
とりあえずこれ以上の治療はせずにすみそうです。

もし、この記事を読んでいる方 精索静脈瘤の痛みで悩んでいる方がいるなら
帝京大学医学部付属病院へ行きましょう。
東京都内の病院ですので、関東圏に住んでいるなら迷わずいくべきです。

だいぶ適当な文章でかきなぐりましたが、これで精索静脈瘤のお話は終わりです。

一生忘れられない病気です。わたしのお腹には3個以上の手術痕が残りましたし。
会社も辞めましたからね。
でも睾丸に痛みを抱えたまま明るい生活はできません。絶対無理です。